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UGREEN NASでのDocker使い方ガイド:Dockerとは・基本操作・Compose

UGREEN NASでのDocker使い方ガイド:Dockerとは・基本操作・Compose

29/10/2025

Dockerは、アプリを「コンテナ」という独立した環境にまとめて動かす仕組みです。UGREEN NASのDocker対応モデルでは、UGOS ProのアプリセンターからDockerを導入し、さまざまなアプリをコンテナとして追加できます。

Dockerで具体的にどんなアプリを導入できるかは、UGREEN NASで使えるDockerアプリおすすめで紹介しています。

UGREEN NAS Docker

重要なポイント

  • Dockerは、アプリをコンテナとして独立した環境で動かす仕組みです。 NASにDockerを導入すると、メディアサーバー、DNSフィルタ、バックアップ、監視などのアプリを追加できます。
  • UGREEN NASのすべてのモデルがDockerに対応しているわけではありません DH2300はDocker非対応です
  • Dockerの基本操作は、イメージの取得→コンテナの作成→フォルダのマウント→ポートの設定→起動、という流れです
  • コンテナを削除してもデータが残るように、アプリのデータは必ずNAS上のフォルダにマウントしてください
  • Docker Composeを使うと、複数のコンテナをまとめて管理しやすくなります

NASでDockerを使うとは

NASでDockerを使うとは、NAS上にアプリを「コンテナ」として追加し、ストレージ機能だけでなく、さまざまなサービスを自分の環境で動かせるようにすることです。

たとえば、Plexで動画をテレビに配信する、AdGuard Homeで家庭内の広告をブロックする、Nextcloudでファイルをクラウドのように同期する、といった使い方ができます。これらはすべて、UGREEN NAS上のDockerコンテナとして動作します。

UGREEN NASync DXP2800 GTでDockerコンテナを利用し、Home Assistant、Jellyfin、Plex、qBittorrentなどのアプリを運用するホームサーバー環境

コンテナとは

コンテナは、アプリとその動作に必要なファイルをひとまとめにしたものです。NAS本体のシステムとは分離された環境で動くため、あるアプリの設定変更が別のアプリに影響しにくくなります。

コンテナは仮想マシン(VM)と比較されることがありますが、仮想マシンがOS全体を丸ごと動かすのに対し、コンテナはNAS本体のOSの一部を共有しながら動作します。そのため、起動が速く、メモリやCPUの消費も少なく抑えられます。

イメージとは

コンテナは、「イメージ」と呼ばれるテンプレートから作成します。イメージには、アプリ本体と、そのアプリが動くために必要なファイルが含まれています。

イメージはDocker Hubで公開されており、Plex、AdGuard Home、Vaultwardenなど多くのアプリの公式イメージをダウンロードできます。UGOS ProのDocker管理画面からイメージを検索し、ダウンロードする操作で取得します。

UGREEN NASでDockerを使えるモデル

UGREEN NASでDockerを使う前に、使用しているモデルがDockerに対応しているかを確認してください。

UGREEN NASモデル Docker対応の考え方
DH2300 Docker非対応。Dockerアプリではなく、App Centerで提供されるアプリを中心に使う
DH4300 Plus Docker対応。軽量アプリ、メディア管理、基本的なDockerアプリを検討しやすい
DXP2800 Docker入門に向く2ベイモデル。AdGuard Home、Jellyfin、Vaultwarden、Uptime Kumaなどを試しやすい
DXP4800 Plus / DXP4800 Pro 複数コンテナ、Docker Compose、メディア管理、Nextcloudなどに向く
DXP6800 Pro / DXP8800 Plus 複数アプリ、メディア、監視、バックアップ用途を組み合わせやすい
DXP480T Plus SSD中心の高速環境を活かし、開発、アプリ運用、高速I/O用途に向く

Docker対応モデルでも、すべてのDockerアプリが快適に動くわけではありません。アプリごとに必要なCPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク設定が異なります。

たとえば、AdGuard HomeやUptime Kumaは比較的軽量です。一方、Nextcloud、Plex、Jellyfin、Home Assistant、データベースを含む構成では、メモリやストレージI/Oへの負荷が高くなる場合があります。

UGREEN NASのモデルやベイ数を比較したい場合は、NASストレージ製品一覧で確認できます。

Dockerの基本用語:コンテナ・イメージ・ボリューム・ポート

NASでDockerを使う際に、知っておくべき基本用語は4つです。

用語 NASでの意味
コンテナ アプリが動いている実体。起動・停止・削除ができる
イメージ コンテナを作るためのテンプレート。Docker Hubからダウンロードする
ボリューム(マウント) コンテナ内のデータをNAS上のフォルダに保存する仕組み
ポート コンテナで動いているアプリにアクセスするための番号

ボリュームは必ずNAS上のフォルダに割り当てる

Dockerで最も重要なのがボリューム(マウント)の設定です。

コンテナは、削除すると中のデータも消えます。アプリの設定データや保存ファイルが消えないように、NAS上の実際のフォルダを「マウント先」として指定しておく必要があります。

たとえばPlexなら、Plexの設定データを/Plex/configに、動画ファイルを/Mediaにマウントします。こうすると、コンテナを削除して作り直しても、設定やデータはNAS上に残ります。

マウント設定を正しく行わないと、コンテナの更新や再作成のたびにデータを失うリスクがあります。

ポート番号はアプリにアクセスする入口

ポートは、NAS上で動いているアプリにブラウザからアクセスするための番号です。たとえば、Plexにアクセスするにはhttp://(NASのIPアドレス):32400、AdGuard Homeならhttp://(NASのIPアドレス):3000のように、ポート番号を指定します。

アプリごとに標準的なポート番号が決まっています。

アプリ よく使われるポート番号
Plex 32400
AdGuard Home 3000
Uptime Kuma 3001
Vaultwarden 80 または指定ポート
Nextcloud 8080 または指定ポート

ポート番号はコンテナ作成時に設定します。同じポート番号を複数のアプリに割り当てることはできないため、アプリごとに異なるポートを使います。

UGREEN NASでのDockerのデプロイ方法

UGOS ProでDockerを導入し、コンテナを作成する基本的な流れは次のとおりです。

1. Dockerをインストールする

  1. UGOS Proにログインします。
  2. アプリセンターを開きます。
  3. アプリ一覧からDockerを探し、インストールをクリックします。
  4. インストールが完了したら、アプリ一覧からDockerを起動します。
UGREEN NASへのDockerのインストール

2. イメージを取得する

  1. Dockerのイメージ画面を開きます。
  2. 検索欄に、導入したいアプリのイメージ名を入力します(例:jellyfin/jellyfinadguard/adguardhome)。
  3. イメージをダウンロードします。タグ(バージョン)はlatestを選ぶと最新の安定版が取得できます。
イメージを取得する

3. コンテナを作成する

  1. ダウンロードしたイメージを選び、コンテナの作成に進みます。
  2. コンテナ名を設定します(例:jellyfinadguard)。
  3. 再起動ポリシーを自動再起動に設定すると、NAS再起動後もアプリが自動的に立ち上がります。

4. フォルダをマウントする

コンテナ内のデータ保存先を、NAS上の実際のフォルダに対応付けます。

たとえばJellyfinの場合:

NAS上のフォルダ コンテナ内のパス 役割
/Jellyfin/config /config 設定データ
/Jellyfin/cache /cache キャッシュ
/Media /media 動画・音楽・写真

マウント先のフォルダは、コンテナ作成前にファイル管理で作成しておいてください。

5. ポートを設定する

アプリにアクセスするためのポート番号を設定します。ホストネットワークを使う場合はポートがそのまま使われ、ブリッジネットワークの場合はコンテナのポートをNAS側のポートに割り当てます。

6. コンテナを起動する

すべての設定を確認し、コンテナを起動します。起動後、ブラウザでhttp://(NASのIPアドレス):(ポート番号)にアクセスして、アプリの画面が表示されれば成功です。

デスクトップショートカットの作成

コンテナの起動後、UGOS Proのデスクトップにショートカットを作成すると、ブラウザでURLを入力せずにアプリを開けるようになります。コンテナ一覧から対象のコンテナの「…」ボタンをクリックし、「デスクトップショートカット」を選んで、名前とポート番号を設定してください。

Docker Composeを使うと何が便利か

Docker Composeは、Dockerコンテナの設定をYAMLファイルで管理する仕組みです。

単体のアプリなら画面操作だけでも導入できますが、複数コンテナを組み合わせるアプリや、設定を再利用したい場合はDocker Composeが便利です。実際に docker-compose.yml を作成する場合は、Docker Compose設定ファイルの書き方で、services、ports、volumes、environmentなどの基本項目を確認できます。

Dockerアプリを外出先から使う場合の注意点

UGOS ProではUGREENlinkを使ってNASにリモートアクセスでき、Dockerコンテナのデスクトップショートカットにも対応しています。ただし、Dockerアプリを外部からアクセスできるようにする場合は、いくつかの注意が必要です。

  • UGREENlinkによるリモートアクセスは、UGREENlink IDでシステムにログインしたユーザーが利用できます。DDNSなど他の方法でログインした場合は、UGREENlinkのリモートアクセス機能は使えません
  • 管理画面を直接インターネットに公開しないでください。外出先からアクセスする場合は、UGREENlink、Tailscale、VPNなどを経由するのが安全です
  • HTTPのまま外部からアクセスすると、通信が暗号化されません。HTTPSやVPNの利用を検討してください
  • ポートを外部に開放する場合は、必要最小限に留め、管理画面ではなくアプリの利用ポートだけに限定してください

外出先からNASに安全にアクセスする方法の全体像は、UGREEN NASを外出先から安全に使う方法で解説しています。

よくある質問

DH2300でDockerは使えますか?

DH2300ではDockerを使えません。Dockerアプリではなく、App Centerで提供されるアプリを中心に使います。

Vaultwarden、AdGuard Home、NextcloudなどのDockerアプリを使いたい場合は、DXPシリーズやDH4300 PlusなどのDocker対応モデルを検討してください。

DXP2800でDockerを使うと何ができますか?

DXP2800では、Docker対応アプリをコンテナとして動かせます。たとえば、AdGuard Home、Plex、Vaultwardenなどが候補になります。

ただし、アプリの負荷や同時実行数には注意が必要です。NextcloudやPlexなど比較的重いアプリを使う場合は、メモリ、ストレージ、ネットワーク環境も確認してください。

DockerとApp Centerのアプリは何が違いますか?

App Centerのアプリは、UGOS Proから画面操作だけでインストールできます。Dockerアプリは、イメージの取得、フォルダのマウント、ポートの設定を自分で行う必要がありますが、App Centerにないアプリも導入でき、設定の自由度が高くなります。

Docker Composeは必要ですか?

Dockerを初めて使う場合は、まず管理画面からコンテナを1つずつ作成する方法で十分です。複数のアプリを同時に運用したり、1つのアプリが複数のコンテナを必要とする場合は、Docker Composeを使うと管理しやすくなります。

コンテナを削除するとデータは消えますか?

コンテナを削除すると、コンテナ内のデータは消えます。ただし、NAS上のフォルダにマウントしたデータは残ります。アプリの設定データや保存ファイルをマウント先に正しく設定していれば、コンテナを削除して作り直してもデータは失われません。

Dockerアプリを外出先から使っても安全ですか?

UGREENlinkを使えば、ポート開放なしでNASにリモートアクセスできます。ポートを直接インターネットに公開する場合は、管理画面を外部に露出しない、HTTPSやVPNを使う、不要なポートを閉じるといった対策が必要です。

まとめ

Dockerは、NASにアプリを追加して機能を拡張するための仕組みです。UGREEN NASのDocker対応モデルでは、UGOS Proのアプリセンターからdockerを導入し、イメージの取得、コンテナの作成、フォルダのマウント、ポートの設定を行うことで、さまざまなアプリを動かせます。

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