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NASのRAID選び方2025:地震対策にも強い最適な構成を選ぶ方法

NASのRAID選び方2025:地震対策にも強い最適な構成を選ぶ方法

05/07/2025

前回の記事では、RAIDとは何か、なぜ重要なのかという基本をご説明しましたね。それで、RAID 0からRAID 6まで、選択肢はいろいろあって迷いますよね。そこでこのブログでは、NASでのRAID選びをシンプルにするコツをお伝えします。

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重要なポイント:

  • RAID構成は容量効率、耐障害性、復旧のしやすさ、パフォーマンスのバランスで選ぶ必要があります。
  • RAID5は容量と安全性のバランスが良く、RAID6は日本の地震リスクに強い構成です。
  • RAID1は復旧が簡単で初心者に最適、RAID0は高速だが冗長性がなく注意が必要です。
  • RAID5/6の復旧には時間と技術が必要で、RAID1に比べて負担が大きくなります。
  • 安全性を重視するならRAID6、容量効率を求めるならRAID5、シンプルさを重視するならRAID1が適しています。

利用可能容量:容量効率の比較

NASでRAID構成を選ぶとき、「どれくらいの容量が使えるのか」は重要なポイントです。RAIDの種類によって利用可能な容量が異なり、データ量と安全性のどちらを優先するかで選択が変わります。

RAID構成ごとの容量効率

RAID構成 利用可能容量 メリット デメリット 日本の特有事情への配慮
RAID0 全容量が使える(4TB × 4台 = 16TB) 容量を最大限に活用できる 冗長性がないため、1台でも故障すると全データが失われる 地震による同時故障リスクが高いため推奨されない
RAID1 容量は半分(4TB × 2台 = 4TB) データを2台にコピーするため信頼性が高い 容量効率が低く、大量のデータ保存には不向き 地震でもデータが守られやすいが容量が限られる
RAID5 (台数-1)×1台の容量(4TB × 4台 = 12TB) 1台の故障に耐えられ、容量と安全性のバランスが良い 2台以上故障するとデータが失われるリスクがある 地震で複数台故障の可能性を考慮するとRAID6が安心
RAID6 (台数-2)×1台の容量(4TB × 4台 = 8TB) 2台の故障にも耐えられるため安心感がある 使える容量が減り、コストと容量のトレードオフになる 地震リスクが高い日本では最適な選択肢

まとめ: RAID選びでは、容量効率と地震リスクへの備えを両立させることが大切です。たくさん保存したいならRAID5、安全性を重視するならRAID6がおすすめです。

RAID容量と安全比較

耐障害性:地震における強力なRAID 6の利点

日本に住む私たちにとって、地震は避けられない現実です。例えば、気象庁のデータによると、2011年から2020年の間にマグニチュード6以上の地震が120回以上発生しています。そんな環境で、大事なデータをNASで守るなら、RAID 6が頼もしい味方になってくれます。

RAID 6のすごいところは、4台以上のハードディスクを使い、2台が同時に故障してもデータを守れる点です。たとえば、RAID 5だと1台の故障には対応できますが、地震で複数のディスクが一気にダメになる可能性を考えると、RAID 6の二重の安心感は大きいですよね。

もちろん、RAID 6には少し容量が減るというトレードオフもあります。でも、大切な家族の思い出写真や仕事のファイルを失うリスクを考えたら、その安心感はプライスレスです。さらに実践的なアドバイスとして、RAID 6を選ぶなら、クラウドサービス(例えばDropboxOneDrive)と組み合わせるのがおすすめです。地震で物理的なNASが壊れても、データが別の場所にあれば安心です。

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まとめ: 地震が多い日本だからこそ、RAID 6の耐障害性を活かして、データをしっかり守りましょう。

復旧の容易さ:RAID1の利点とRAID5/6の負担

NASでRAID構成を使うとき、「もしハードディスクが壊れたら、どうやって直すの?」という疑問が浮かびますよね。実は、RAIDの種類によって、復旧の手間が大きく変わるんです。

RAID1

RAID1は、2台のハードディスクに同じデータをコピーする「ミラーリング」方式です。もし1台が故障しても、もう1台からデータをそのまま使えるんです。復旧の手順はとってもシンプル:

  1. 故障したハードディスクを取り外します。
  2. 新しいハードディスクを挿入します。
  3. 自動でデータがコピーされて、元の状態に戻ります。

RAID5/6

一方、RAID5やRAID6は、データを複数のハードディスクに分散して保存する「パリティ」方式です。故障したときの復旧は、ちょっと手間がかかります:

  • 再構築が必要: 故障したハードディスクを交換した後、残りのデータから「パズルのピース」を組み直すように、元のデータを復元します。
  • 時間と技術的な負担: 再構築には数時間から数日かかることもあり、その間はNASの動作が遅くなったり、専門的な知識が必要だったりします。

まとめ: 復旧のしやすさを重視するなら、RAID1がおすすめ。シンプルで、初心者でも安心して使えます。一方、RAID5やRAID6は容量と安全性のバランスが良いですが、復旧には手間がかかることを覚えておきましょう。地震対策としてRAID6を選ぶ場合も、UGREEN NASならサポートが充実しているので、心配事が減りますよ。

パフォーマンス:速度の違いとその重要性

NASでRAID構成を選ぶとき、「どのくらい速いのか」も気になりますよね。でも、正直に言うと、家庭で使う分には、安全性の方が大事なことが多いです。

  • RAID0: 速度が非常に速いものの、安全性がなく、地震リスクを考えると慎重な選択が必要です。
  • RAID1: 信頼性が高い一方で、書き込み速度が遅く、容量効率も低いです。
  • RAID5: 速度と安全性を両立させ、多くの用途で実用的です。
  • RAID6: 安全性が最も高く、速度は遅めですが、データ保護を最優先する場合に最適です。

まとめ: 日本の環境や用途に応じて、適切なRAID構成を選ぶことが大切です。

まとめ

  • 故障耐性: RAID6が推奨されます。
  • 利用可能容量: RAID5がバランスに優れています。
  • 復旧の容易さ: RAID1が初心者向けです。
  • パフォーマンス: RAID0が高速ですが安全性が低いため注意が必要です。

関連記事:RAID0 vs RAID1

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