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RAID 0とRAID 1の違い:2ベイNASではどちらを選ぶべき?

#NAS RAIDの知識

RAID 0とRAID 1の違い:2ベイNASではどちらを選ぶべき?

03/07/2025

RAIDには複数の種類があり、構成によって使える容量、速度、HDD故障時の復旧しやすさが変わります。2ベイNASでよく比較されるのが、RAID 0RAID 1です。

  • RAID 0(ストライピング):データを分散配置し、速度と容量を100%活用。ただし、1台の故障で全データ消失。
  • RAID 1(ミラーリング):データを完全複製し、1台故障でも安全。容量は50%に制限され、書き込み速度は低下。

結論から言えば、2ベイNASで重要データを保存するならRAID 1が基本です。RAID 0は、一時データやバックアップ済みデータ向けの構成です。

RAID 0 VS RAID 1

重要なポイント

  • RAID 0(ストライピング):2台以上のHDD/SSDでデータ分散。容量100%利用、高速処理。1台故障で全データ消失。
  • RAID 1(ミラーリング):2台のHDD/SSDで完全複製。1台故障でもデータ保護。容量50%、書き込みにオーバーヘッド。
  • 2ベイNASで重要データを保存するならRAID 1が基本です。 RAID 0は一時ファイルやバックアップ済みデータ向けです。
  • BasicやJBODも選択肢になります。 どちらもRAID 1のような冗長性はありません。
  • RAIDはバックアップではありません。 誤削除、ランサムウェア、NAS本体の故障、災害には別媒体へのバックアップが必要です。

RAID 0・RAID 1・Basic・JBODの違い

NASを購入して設定する際、2ベイモデルではRAID 0とRAID 1だけでなく、BasicやJBODも選べる場合があります。

構成 使える容量 HDD故障への備え 向いている用途
RAID 0 2台の合計容量(100%) なし 一時データ、バックアップ済みデータ、高速作業領域
RAID 1 2台構成時、1台分の容量(50%) 1台故障に対応しやすい 写真、動画、仕事用ファイル、PCバックアップ
Basic 各HDDを個別に100%利用 なし ディスクごとに用途を分けたい場合
JBOD 全HDDの合計容量(100%) なし 容量をまとめたいが冗長性を重視しない場合

2TBのHDDを2台使う場合、RAID 0では約4TB、RAID 1では約2TBを利用できます。容量だけを見るとRAID 0が有利ですが、HDD故障時のリスクは大きくなります。

Basicは、2台のHDDを別々の保存領域として管理する構成です。たとえば、1台目を写真用、2台目を動画用に分けるような使い方に向いています。ただし、HDDが故障すれば、そのHDD内のデータは失われます。

JBODは、複数のHDDをまとめて大きな保存領域として扱う構成です。容量をまとめやすい一方で、RAID 1のような保護機能はありません。重要データの保存には向いていません。

容量を具体的に確認したい場合は、RAID容量計算ツールを使うと便利です。HDDの本数、容量、RAIDレベルを入力するだけで、実際に使える容量を確認できます。UGOS Proシステムでは、システムパーティションに約16GB (約15.3GiB) のハードディスク領域が必要です。

RAID容量計算ツール

RAID 0とは:容量と速度を重視する構成

RAID 0は、データを複数のHDDに分割して保存する「ストライピング」方式です。

たとえば、2TBのHDDを2台使う場合、RAID 0では合計約4TBを使用できます。データを2台に分散して読み書きするため、単体HDDより高速化しやすい点も特徴です。

RAID 0のメリット

  • 2台分の容量をほぼそのまま使える
  • 読み書き速度を高めやすい
  • 大容量ファイルの一時保存に向いている
  • 容量効率が高い

RAID 0は、動画編集の一時作業領域、バックアップ済みデータの保存先、大容量ファイルの高速転送などに向いています。

ただし、NASではHDD側の速度だけでなく、ネットワーク速度も重要です。

ネットワーク環境 RAID 0の速度メリット
1GbE環境 ネットワークが上限になり、RAID 0の速度差を体感しにくい場合がある
2.5GbE環境 大容量ファイル転送ではRAID 0の効果を感じやすい
PC・ルーター・スイッチが1GbE NAS側が高速でも、全体の転送速度は1GbE側に制限される

RAID 0の速度メリットを活かすには、NAS本体だけでなく、ルーター、スイッチ、LANケーブル、PC側のLANポートも確認する必要があります。1GbE環境では、RAID 0よりもネットワーク側が先にボトルネックになる場合があります。

RAID 0

RAID 0のデメリット

RAID 0には冗長性がありません。

2台のHDDにデータを分散して保存するため、1台でもHDDが故障すると、データ全体を読み出せなくなります。これは、壊れたHDDの中のデータだけを失うという意味ではありません。RAID 0では、1つのファイルが複数のHDDに分割されて保存されるため、1台の故障がストレージ全体のデータ損失につながります。

そのため、RAID 0は重要データの保管先には向いていません。使う場合は、必ず別のNAS、外付けHDD、クラウドなどにバックアップを用意してください。

RAID 1とは:HDD故障に備えやすい構成

RAID 1は、同じデータを2台のHDDに保存する「ミラーリング」方式です。

たとえば、2TBのHDDを2台使う場合、RAID 1で実際に使える容量は約2TBです。もう1台分の容量は、同じデータを複製するために使われます。

容量効率はRAID 0より低くなりますが、片方のHDDが故障しても、もう片方のHDDに同じデータが残ります。そのため、2ベイNASで重要データを保存する場合の基本構成になります。

RAID 1のメリット

  • 片方のHDDが故障しても運用を継続しやすい
  • 復旧手順が比較的シンプル
  • 初心者でも理解しやすい
  • 家族写真、動画、仕事用ファイルの保存に向いている

RAID 1は、2ベイNASで安全性を重視する場合に最も選びやすい構成です。

RAID 1のデメリット

RAID 1にも弱点があります。

  • 使える容量はHDD 1台分になる
  • RAID 0ほど高速にはならない
  • 同じ容量を確保するにはHDDコストが高くなる
  • 2ベイNASでは容量拡張の自由度が限られる

また、2ベイNASでRAID 1を使う場合、容量を増やすには基本的に大容量HDDへの交換が必要です。容量拡張の自由度を重視する場合は、最初から必要容量を見積もっておくことが重要です。

RAID 1

UGREEN 2ベイNASではどの構成を選ぶべき?

UGREENの2ベイNASでは、モデルの用途に合わせてRAID構成を選ぶと判断しやすくなります。

モデル RAID選択の目安 向いている使い方
UGREEN NASync DH2300 RAID 1を基本推奨 写真・動画の保存、スマホバックアップ、家庭用ファイル管理
UGREEN NASync DXP2800 RAID 1を基本に、用途次第でRAID 0も検討 高速転送、M.2 SSD活用、Docker、仮想マシン、複数ユーザー利用

DH2300は、家庭での写真・動画保存、スマートフォンのバックアップ、日常的なファイル管理に向いた2ベイNASです。重要データを保存するならRAID 1が基本です。RAID 0やJBODは容量を広く使えますが、HDD故障時のリスクが高いため、バックアップ済みデータや一時データ向けです。

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DXP2800は、2.5GbE LAN、M.2 SSDスロット、メモリ拡張に対応しているため、DH2300より高速転送やアプリ運用に向いています。Dockerや仮想マシンを使う場合も、DXP2800の方が適しています。

ただし、DXP2800でも重要データを保存するなら、基本はRAID 1です。RAID 0を選ぶ場合は、保存データが別の場所にもあることを前提にしてください。

RAID 0は壊れやすい?

RAID 0は、HDDそのものを壊れやすくする構成ではありません。HDDの故障率は、RAID構成よりもHDDの品質、使用時間、温度、振動、電源環境などに左右されます。

問題は、故障したときの影響が非常に大きいことです。

RAID 0では、どれか1台のHDDが故障すると、RAID全体のデータが失われます。2台構成なら、2台のうち1台が故障しただけで全データが使えなくなります。

そのため、RAID 0を使う場合は、信頼性の高いNAS向けHDDを選ぶための基準を押さえるだけでなく、必ずバックアップを用意する必要があります。

RAID 0は「高速で便利な作業領域」として使う構成であり、「大切なデータを長期保存する構成」ではありません。

RAID 1を選べばバックアップは不要?

RAID 1を選んでも、バックアップは必要です。

RAID 1はHDD故障に備える仕組みですが、次のようなトラブルには対応できません。

トラブル RAID 1で防げるか
ファイルの誤削除 防げない
ランサムウェア感染 防げない
ファイル破損 防げない
NAS本体の故障 防げない場合がある
停電や電源トラブル 防げない場合がある
災害・盗難 防げない
同期ミスによる上書き 防げない

RAID 1では、片方のHDDに保存された変更がもう片方にも反映されます。つまり、誤って削除したファイルや破損したファイルも、ミラー先に反映される可能性があります。

重要データを保存する場合は、RAID 1に加えて、外付けHDD、別のNAS、クラウド、またはオフサイトバックアップを組み合わせてください。日本でNASを使う場合は、地震や停電も考慮し、NAS本体の安定した設置やUPSの利用も検討すると安心です。

2ベイNASではどの構成を選ぶべき?

2ベイNASでは、保存するデータの重要度で構成を選びます。

RAID 0を選んでよいケース

RAID 0は、次のような用途に向いています。

  • 一時的な作業ファイルを保存する
  • すでに別の場所にバックアップがあるデータを保存する
  • 容量効率を最優先したい
  • 2.5GbE環境で大容量ファイルを高速転送したい
  • データ消失時に再作成できるファイルを扱う

たとえば、動画編集の一時作業領域や、別の場所に原本があるファイルの一時保管先として使う場合は、RAID 0を選ぶ余地があります。

ただし、家族写真、仕事用ファイル、唯一のバックアップデータなどをRAID 0だけに保存するのは避けてください。

RAID 1を選ぶべきケース

RAID 1は、次のような用途に向いています。

  • 家族写真や動画を保存する
  • 仕事用ファイルを保存する
  • PCやスマートフォンのバックアップ先にする
  • HDD故障時の復旧しやすさを重視する
  • 初心者でも管理しやすい構成を選びたい
  • 2ベイNASで重要データを保存する

2ベイNASで迷った場合、重要データを扱うならRAID 1を選ぶのが基本です。使える容量は半分になりますが、HDD故障時のリスクを抑えやすくなります。

BasicやJBODを選んでよいケース

BasicやJBODは、RAID 1のような冗長性を必要としない場合の選択肢です。

Basicは、HDDを個別に管理したい場合に向いています。たとえば、1台目を写真用、2台目を動画用に分けたい場合です。

JBODは、複数のHDDをまとめて大きな容量として使いたい場合に向いています。ただし、HDD故障時の保護はありません。

重要データを保存するなら、BasicやJBODを選ぶ場合でも、必ず別媒体へのバックアップを用意してください。

3ベイ以上なら別のRAID構成も候補

2ベイNASでは、基本的にRAID 0、RAID 1、Basic、JBODが主な選択肢です。

3ベイ以上ではRAID 5、4ベイ以上ではRAID 10も選択肢になります。ただし、RAID 5やRAID 10は必要なHDD本数も判断基準も異なります。

4ベイNASを検討している場合は、RAID 5・6・10の違いを確認しておくと、容量、安全性、速度のバランスをより細かく設計できます。

後からRAID構成を変更できますか?

UGREEN NAS における RAID 構成変更の仕様

UGREEN NAS では、一部の RAID レベル間での変更が可能ですが、すべての組み合わせをサポートしているわけではありません
変更可否は、以下の要件を満たす場合に限られます:

✅ サポートされる変更経路

現在の RAID 変更先 RAID 必要追加HDD数 備考
Basic RAID 1 1台 2台構成へ移行
Basic RAID 5 2台 3台以上構成へ移行
RAID 1 RAID 5 1台 3台構成へ拡張

⚠️ 重要制限

  • JBOD と RAID 0 は、オンラインでの変更を一切サポートしていません
    → RAID レベルを変更する場合は、全データを事前にバックアップし、ストレージプールを削除・再作成必要があります。
  • RAID 構成の変更は上位レベルへの拡張(例:Basic → RAID 1 → RAID 5)のみ可能で、下位レベルへの縮小(例:RAID 5 → RAID 1)は不可です。
  • 変更中はデータが利用できない状態となり、所要時間は容量・HDD数・ネットワーク環境により数分~数時間かかります。

具体的な対応パスと手順は、RAIDレベル変更 詳細ステップガイドを確認してください。

RAID選びでよくある疑問

RAID 0とRAID 1はどちらがおすすめですか?

2ベイNASで重要データを保存するならRAID 1がおすすめです。RAID 0は容量効率と速度に優れますが、1台のHDD故障で全データを失います。RAID 0は一時データやバックアップ済みデータ向けです。

RAID 0で1台のHDDが故障したらどうなりますか?

RAID 0では、1台のHDDが故障すると基本的にRAID全体のデータを読み出せなくなります。専門のデータ復旧サービスに依頼する方法はありますが、復旧は保証されず、費用も高額になる場合があります。

RAID 1ならHDDが壊れても安全ですか?

RAID 1は片方のHDD故障に備えやすい構成ですが、完全に安全という意味ではありません。誤削除、ファイル破損、ランサムウェア、NAS本体の故障、災害には対応できません。重要データは別媒体にもバックアップしてください。

BasicとJBODはRAID 0やRAID 1と何が違いますか?

Basicは、HDDを個別の保存領域として使う構成です。JBODは、複数のHDDをまとめて大きな保存領域として使う構成です。どちらもRAID 1のような冗長性はありません。

RAID 0は容量と速度を重視する構成、RAID 1はHDD故障への備えを重視する構成です。重要データを保存するなら、BasicやJBODではなくRAID 1を基本に考えてください。

2ベイNASでRAID 5やRAID 10は使えますか?

使えません。RAID 5には最低3台、RAID 10には最低4台のHDDが必要です。2ベイNASでは、基本的にRAID 0、RAID 1、Basic、JBODなどが選択肢になります。

まとめ

RAID 0とRAID 1は、2ベイNASでよく使われる基本的なRAID構成です。容量と速度ならRAID 0、重要データならRAID 1

BasicやJBODは、HDDを個別に使いたい場合や容量をまとめたい場合の選択肢です。ただし、HDD故障への備えはありません。重要データを扱うなら、RAID 1とバックアップを組み合わせるべきです。

どの構成を選んでも、RAIDはバックアップではありません。大切なデータを守るには、RAID構成に加えて、外付けHDD、別NAS、クラウド、オフサイトバックアップなどを組み合わせる必要があります。

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