UGREEN NASをMacで使う方法|SMB接続・Time Machine設定まで解説
Macの内蔵ストレージが足りない、外付けHDDが増えてきた、Time Machineのバックアップ先を確保したい。こうした悩みに対して、NAS(Network Attached Storage)は有力な選択肢になります。自宅のネットワークに接続するだけで、Mac・iPhone・iPadから同じストレージにアクセスでき、写真や動画のバックアップ、大容量ファイルの整理、家族やチームとのファイル共有を1台で実現できます。
UGREEN NASはmacOSとの互換性が高く、SMBプロトコルによるFinderからのアクセス、Time Machineバックアップへの対応、macOS向けクライアントアプリの提供など、Macユーザーが使いやすい環境が整っています。

このブログでは、UGREEN NASをMacに接続する具体的な手順、Time Machineバックアップの設定方法、バックアップ失敗時の対処法、そして用途別のおすすめモデルまでを順番に解説しています。NASの基本的な仕組みや選び方については初心者向けNAS入門ブログで詳しく紹介しています。
知見:
- UGREEN NASは、FinderのSMB接続、Time Machineバックアップ、macOS向けアプリに対応しており、Macのストレージ拡張やバックアップ先として活用できます。
- MacからNASに接続する基本方法は、Finderの「サーバへ接続」から
smb://NASのIPアドレスを入力するSMB接続です。 - Time MachineでUGREEN NASを使うには、UGOS Pro側でSMBとBonjourを有効にし、専用のバックアップ用共有フォルダを設定します。
- Time MachineがNAS容量を使いすぎないように、共有フォルダにはMac内蔵ストレージの1.5〜2倍程度を目安に容量クォータを設定するのが実用的です。
- UGREEN NASのモデル選びは用途次第で、写真バックアップならDH2300、拡張性重視ならDXP2800、動画編集ならDXP4800 Plus、Thunderbolt 4直結を使うプロ用途ならDXP6800 Proが候補になります。
UGREEN NASをMacに接続する方法
UGREEN NASをMacに接続する方法は3つあります。
FinderでUGREEN NASにSMB接続する(推奨)
準備: NASの電源が入っており、ルーターにLANケーブルで接続されていることを確認します。NAS側では、UGOS Proの管理画面で「コントロールパネル」→「ファイルサービス」→「SMB」を開き、SMBサービスを有効にします。

接続手順:
- MacでFinderを開き、メニューバーから「移動」→「サーバへ接続」を選択する
- アドレス欄に
smb://NASのIPアドレスを入力する(例:smb://192.168.1.50) - NASのユーザー名とパスワードを入力して接続する
- 共有フォルダがマウントされ、Finderのサイドバーに表示される
NASのIPアドレスが分からない場合: ブラウザで find.ugnas.com にアクセスすると、同じネットワーク上のUGREENデバイスとIPアドレスを確認できます。
Macログイン時に自動マウントしたい場合: Appleメニュー →「システム設定」→「一般」→「ログイン項目」で、マウントした共有フォルダを追加しておくと、Mac起動時に自動的にNASが接続されます。
UGREENアプリで接続する
UGREEN公式の「UGREEN NAS」アプリをmacOSにインストールすると、ストレージプール管理、ユーザー設定、アプリ管理、リモートアクセスなどの操作をアプリ上で行えます。アプリはダウンロードセンターまたはApp Storeからダウンロードできます。
ブラウザから http://NASのIPアドレス にアクセスしても、NASのWeb管理画面を利用できます。外出先からアクセスする場合はUGREENlinkリモートアクセスを有効にしてください。リモートアクセスの設定方法はNASリモートアクセス設定ガイドで解説しています。
NASをEthernetで直接接続する
ルーターを経由せず、NASとMacをEthernetケーブルで直接接続する方法もあります。大容量ファイルの転送を最速で行いたい場合や、ネットワーク環境がない場所での一時利用に適しています。
Wi-Fiとの競合を避けるため、通常のLANとは別のサブネットで静的IPを割り当てます。たとえば、Macを 192.168.2.1、NASを 192.168.2.2、サブネットマスクを 255.255.255.0 に設定します。
DXP6800 ProはThunderbolt 4ポートを搭載しているため、Thunderboltケーブルで直結すればネットワーク経由より大幅に高速なデータ転送が可能です。4K/8K動画素材を扱うクリエイターには特に有効な接続方法です。
NFSで接続する
大容量のメディアファイルやプロジェクトファイルを大量に扱い、SMBのプロトコルオーバーヘッドを抑えたい場合は、NFS(Network File System)で接続する方法もあります。ターミナル操作が必要なため、macOSのコマンドライン操作に慣れているユーザー向けです。日常的な写真・動画管理やTime MachineバックアップにはSMB接続で十分です。
NAS側の設定:
- UGOS Proにログインし、「コントロールパネル」→「ファイルサービス」→「NFS」を開く
- NFSサービスを有効にするチェックボックスをオンにし、「適用」をクリックする

Mac側の接続:
- マウントポイントとして使用するローカルフォルダを作成する(例:ホームディレクトリに
nas_mountフォルダを作成) - 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開く
- 以下のコマンドを入力する
sudo mount -t nfs -o resvport,nfsvers=3 192.168.1.50:/volume1/bak ~/nas_mount
192.168.1.50 をNASのIPアドレス、/volume1/bak をNAS上の共有フォルダのパス、~/nas_mount をMac上のマウント先に置き換えてください。-o resvport はmacOSでNFS接続する際に必要なオプションです。
Time MachineでMacをUGREEN NASにバックアップする方法
UGREEN NASをTime Machineのバックアップ先として使えます。設定後は、macOSがバックグラウンドで定期的に自動バックアップを作成します。
NAS側の準備
- UGOS Proの管理画面にログインする
- 「コントロールパネル」→「ファイルサービス」→「SMB」を開き、SMBサービスを有効にする
- 「詳細設定」ページに切り替え、「Bonjourサービスを有効にする」にチェックを入れる
- 「Time Machineフォルダを設定」をクリックし、バックアップ先にする専用の共有フォルダを選択または作成する(新しいフォルダの作成が推奨)
- 「保存」をクリックして適用する
Mac側の設定
- Finderを開き、メニューバーの「移動」→「サーバへ接続」をクリックする
-
smb://NASのIPアドレスを入力して接続する - NASのユーザー名とパスワードでログインし、NAS上のTime Machineフォルダを選択する
- Appleメニュー →「システム設定」→「一般」→「Time Machine」を開く
- 「バックアップディスクを追加」をクリックし、先ほど接続したTime Machineフォルダを選択する
- NASのユーザー認証情報を入力する
- 「自動バックアップ」を有効にする
最初にフルバックアップが実行され、その後は変更があったファイルのみの増分バックアップが自動で行われます。

共有フォルダの容量クォータを設定する
Time MachineがNASのストレージを無制限に使用しないように、共有フォルダに容量クォータを設定することを推奨します。
- UGOS Proで「ファイル」アプリを開き、「管理」→「共有フォルダ管理」に進む
- Time Machineフォルダとして設定した共有フォルダを見つけ、「編集」をクリックする
- 「一般」タブ内の「容量クォータ」までスクロールする
- 「有効にする」にチェックを入れ、最大容量を設定して「OK」をクリックする
クォータの目安として、Macの内蔵ストレージの1.5〜2倍程度を割り当てておくと、複数世代のバックアップを保持しつつ容量不足を防げます。たとえばMacの内蔵ストレージが512GBであれば、Time Machineフォルダに800GB〜1TBのクォータを設定するのが現実的です。
Time Machineバックアップが失敗する場合の対処法
Time Machineのバックアップ先の空き容量が不足すると、macOSでバックアップ失敗のエラーが表示されることがあります。以下の3つの方法で解決できます。
方法1:NASのごみ箱を空にする
UGOS Proにログインし、「ファイル」アプリを開きます。Time Machineバックアップに使用している共有フォルダの「ごみ箱」を空にして、空き容量を確保します。
方法2:Time Machineで古いバックアップを削除する
メニューバーのTime Machineアイコンから「Time Machineバックアップをブラウズ」を選択します。右側のタイムラインで不要な古いバックアップを見つけ、歯車アイコンから「バックアップを削除」を選択します。管理者パスワードの入力が求められます。十分な空き容量が確保できるまで、複数のバックアップを削除してください。
方法3:Time Machine共有フォルダのクォータを増やす
管理者アカウントでNASにログインし、「ファイル」→「管理」→「共有フォルダ管理」から、Time Machineで使用している共有フォルダの「編集」を開き、「容量クォータ」の値を増やして保存します。
Macユーザーにおすすめのモデル(用途別)
UGREEN NASは全モデルがmacOSに対応しており、SMB接続、Time Machineバックアップ、macOS版クライアントアプリが利用できます。用途と予算に応じて、以下の4モデルから選んでください。
写真バックアップ・家庭用途なら:DH2300
UGREEN NASync DH2300は、2ベイのエントリーモデルです。スマホの写真を自動バックアップする、Time MachineでMacをバックアップする、家族で写真を共有する、といった家庭用途に十分な性能を備えています。1GbEポートを搭載し、4K HDMI出力とDLNA対応でメディアハブとしても使えます。NAS導入コストを抑えたい場合に最適な選択肢です。
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バランス重視なら:DXP2800
DXP2800は同じ2ベイですが、Intel N100プロセッサ搭載で、Docker対応、M.2 SSDキャッシュ対応、2.5GbEポート搭載と、DH2300より拡張性が大幅に高くなります。Plexでの4Kトランスコード、SSDキャッシュによるランダムアクセス高速化、Dockerコンテナの実行など、「バックアップ以外にもNASを活用したい」Macユーザーに向いています。
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クリエイター向け:DXP4800 Plus
4K動画素材やRAW写真を大量に扱うクリエイターには、4ベイのDXP4800 Plusが適しています。Intel Pentium Gold 8505プロセッサ、最大64GBメモリ、M.2 NVMe SSDスロット×2に加えて、2.5GbE+10GbEのデュアルLANを搭載。10GbE環境を構築すれば、NAS上の動画素材をMacから直接編集するワークフローも現実的です。RAID 5で容量効率と冗長性のバランスが取れた構成も可能です。
プロ・Thunderbolt 4対応:DXP6800 Pro
MacユーザーにとってのUGREEN NAS最上位モデルがDXP6800 Proです。Intel Core i5-1235U(10コア12スレッド)、デュアル10GbEに加えて、Thunderbolt 4ポートを搭載しています。
Thunderbolt 4対応はMacユーザーにとって最大の差別化ポイントです。Thunderboltケーブル1本でMacとNASを直結すれば、ネットワーク経由の10GbE(理論値1,250MB/s)をさらに上回る転送速度を実現できます。8K動画素材の編集、大規模な写真ライブラリの管理、複数のDockerコンテナとVMの同時稼働など、プロフェッショナルなワークロードに対応します。
全モデルのスペックを並べて比較するにはNASモデルの比較ページが便利です。お使いのHDDとの互換性は製品互換性リストで確認できます。
よくある質問(FAQ)
MacのFinderにNASが表示されない場合の対処法
FinderのサイドバーにNASが表示されない場合、以下を順番に確認してください。
まず、MacとNASが同じネットワーク(同じルーター)に接続されているか確認します。NASは有線LAN接続が必要で、Wi-Fiには対応していません。
次に、NAS側でSMBサービスとBonjourサービスが有効になっているか確認します。UGOS Proの「コントロールパネル」→「ファイルサービス」→「SMB」を開き、両方のチェックボックスがオンになっているか確認してください。BonjourサービスがオフだとFinderのサイドバーにNASが自動表示されません。
それでも表示されない場合は、Finderの「移動」→「サーバへ接続」から smb://NASのIPアドレス を手動入力して接続を試みてください。IPアドレスはブラウザで find.ugnas.com にアクセスすると確認できます。
Time Machineのバックアップが遅い場合の改善方法
Time Machineの初回バックアップはMacの内蔵ストレージ全体を転送するため、数時間から半日以上かかることがあります。これは正常な動作です。2回目以降は変更があったファイルのみの増分バックアップになるため、大幅に短縮されます。
2回目以降のバックアップも遅い場合は、以下を確認してください。
MacとNASの間の接続がWi-Fi経由になっていないか確認します。Time MachineのバックアップはMacのWi-Fiではなく有線LAN接続のほうが安定します。Macに有線LANポートがない場合は、USB-CまたはThunderbolt接続のEthernetアダプタの使用を検討してください。
NASのHDDが5400RPMの場合、7200RPMやSSDと比べて書き込み速度が遅くなります。DXPシリーズであればM.2 SSDキャッシュを追加することで、小さなファイルの書き込みパフォーマンスを改善できます。
MacからUGREEN NASにSMBとAFPのどちらで接続すべきか
SMBを推奨します。 AppleはmacOS Big Sur以降、AFP(Apple Filing Protocol)よりもSMBを推奨しています。UGOS ProもSMBを標準のファイル共有プロトコルとして採用しており、安定性と互換性の両面でSMBが最適です。
Time MachineバックアップについてもSMB経由で動作します。AFPでなければTime Machineが使えないということはありません。
MacからNASに接続できない場合の一般的な原因
MacからNASに接続できない場合、よくある原因は以下のとおりです。
ネットワークの問題: MacとNASが異なるネットワーク(異なるルーター、ゲストWi-Fiなど)に接続されていると、互いを検出できません。同じルーターに接続されているか確認してください。
ファイアウォールの設定: Macの「システム設定」→「ネットワーク」→「ファイアウォール」で、外部接続をブロックする設定が有効になっていると、NASとの通信がブロックされる場合があります。
認証情報の不一致: NASのユーザー名・パスワードが間違っていないか確認してください。パスワードを忘れた場合は、NAS本体のリセットボタンで管理者パスワードをリセットできます。
NASの電源・ネットワーク状態: NAS前面のLEDが白く点灯しているか確認してください。LEDが消灯している場合は電源ケーブルとLANケーブルの接続を確認してください。
上記を確認しても解決しない場合はカスタマーサポートにお問い合わせください。
MacのFinderでNASにドラッグ&ドロップできますか?
はい。NASをFinderにSMBマウントすれば、ローカルドライブと同じようにファイルをドラッグ&ドロップできます。ファイルをNAS上で直接開いて編集し、保存することも可能です。
ファイル転送速度を改善するにはどうすればよいですか?
Wi-FiではなくEthernet有線接続を使うのが最も効果的です。MacにEthernetポートがない場合は、USB-CまたはThunderbolt接続のEthernetアダプタを使用してください。
さらに転送速度を上げるには、10GbE対応のモデル(DXP4800 Plus、DXP6800 Pro)と10GbE対応のネットワーク環境(対応スイッチ、Cat6a以上のLANケーブル、Mac側に10GbE対応NIC)を揃えることで、理論値1,250MB/sの転送速度が得られます。DXP6800 ProはThunderbolt 4による直結接続も可能で、ネットワーク構成なしに高速転送を実現できます。
NASのセキュリティを保つにはどうすればよいですか?
アクセス権限を制限し、NASのファームウェア(UGOS Pro)を定期的にアップデートしてください。すべての管理者アカウントとユーザーアカウントで多要素認証(MFA)を有効にすることを強く推奨します。MFAの設定手順についてはNASの二要素認証設定ガイドで解説しています。定期的なメンテナンスの進め方はNAS定期メンテナンスチェックリストを参照してください。
まとめ
UGREEN NASをMacに接続する方法は、FinderからのSMB接続が最もシンプルで、ほとんどのユーザーにはこれで十分です。Time Machineのバックアップ先としても利用でき、設定後はmacOSが自動でバックアップを作成します。
モデル選びは用途次第です。写真バックアップが主な用途ならDH2300、Docker活用やSSDキャッシュも視野に入れるならDXP2800、4K動画を大量に扱うクリエイターならDXP4800 Plus(10GbE搭載)、Thunderbolt 4でMacと直結したいプロユーザーならDXP6800 Proが適しています。
初期設定の手順はNAS初期設定マニュアルで画像付きで解説しています。
