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NASがうるさい原因と静音化する方法|HDD・ファン音の対策

NASがうるさい原因と静音化する方法|HDD・ファン音の対策

07/08/2025

NASの騒音は、HDDの回転シーク音冷却ファン棚や机へ伝わる振動によって大きくなります。

NASから音がする場合、まず確認すべきは「その音が通常の動作音か故障のサインか」です。通常の動作音であれば、設置場所や防振対策で静音化できます。故障が疑われる異音であれば、静音化よりデータの保護を優先しなければなりません。

UGREEN NASにはスマートファンが搭載されており、ファンの風量レベルを調整できます

キーポイント:

  • NASの騒音は、HDDの回転・シーク音、冷却ファン、設置面へ伝わる振動や共鳴によって大きくなります。
  • 大きなクリック音、擦れる音、ビープ音が続く場合は、静音化より先にバックアップとUGOS ProでのHDD・SMART状態確認を優先します。
  • ブーンという低音には、厚く安定した設置面への移動と、防振パッドによる振動対策が有効です。
  • HDD休止を妨げる写真解析、Docker、他端末からのアクセス、SSDキャッシュの書き戻し、RAID処理がないか確認します。
  • 密閉型の防音ボックスは排熱を妨げるため避け、ファン音には通気口の清掃、周囲の空間確保、室温と処理負荷の見直しで対応します。

まず確認:その音は静音化で解決するか

次の音が聞こえる場合は、静音化の前にデータの保護を優先してください。

聞こえる音 考えられる原因
繰り返す大きなクリック音 HDD異常の可能性
ガリガリ、擦れるような音 HDDまたはファンの異常
ビープ音 NASからの警告

これらに該当する場合は、重要なデータを別の保存先へバックアップし、UGOS Proのストレージ管理画面でHDDの状態とSMART情報を確認してください。HDDの交換が必要な場合の手順はHDDの交換・増設ガイドで解説しています。

通常の動作音の可能性が高い音

聞こえる音 主な発生源 最初に試すこと
ブーンと低く響く HDDの振動、棚や机の共鳴 設置面を変え、NASの脚の下へ防振パッドを敷く
カリカリ、コトコト HDDのシーク動作 バックアップやインデックス作成が動いていないか確認する
一定の回転音 HDDの回転 HDD休止設定と常駐処理を確認する
シューッという風切り音 冷却ファン 通気口のほこり、室温、処理負荷を確認する
急にファン音が大きくなる 温度上昇、高負荷 CPU・HDD温度と実行中の処理を確認する

ブーンという低い共鳴音、カリカリというシーク音、ファンの風切り音は、いずれも正常な動作音です。これらは以下の対策で静音化できます。

対策1:設置場所を変える(最も効果が大きい)

低い「ブーン」という音の多くは、NAS本体ではなく、設置している家具が振動している音です

HDDのわずかな振動が棚や机に伝わると、板や空洞がスピーカーのように共鳴し、実際のHDD音より大きく響きます。特に次の場所は、HDDの振動を増幅しやすい傾向があります。

  • 薄い木製の棚板
  • 空洞のある机
  • 引き出しや収納ボックスの上
  • 金属製ラック
  • 不安定なワゴン
  • 壁に密着した棚

NASを手で少し持ち上げたときにブーンという音が弱くなる場合は、設置面の共鳴が主な原因です。

厚く安定した棚や、振動しにくいラックへ移動してください。机の上に置いている場合は、同じ部屋でも作業位置から離れた棚へ移すだけで、体感音を下げられます。

対策2:防振パッドを敷く

設置場所を変えても低音が残る場合は、NAS本体の脚の下に防振材を敷きます。

防振ゴムシリコンパッド、スピーカー用のアイソレーションパッドなどが使えます。脚の下に挟むことで、振動が設置面に伝わるのを抑えられます。

使用する際は、次の点に注意してください。

  • NASが水平になるように設置する
  • 柔らかすぎる素材は避ける(本体が不安定になる)
  • 背中の通気口をふさがないでください
  • NAS全体を布やフォームで包まない

防振材は、NAS本体の外側と設置面の間だけに使用します。

HDDトレイや筐体内部へフェルト、テープ、ゴムなどを追加すると、HDDの固定や冷却に影響する可能性があるため避けてください

対策3:HDDの休止設定を確認する

アクセスがない時間帯の回転音を抑えたい場合は、HDD休止を利用できます。

UGOS Proのコントロールパネル → ハードウェアと電源 → 電源で、HDD休止までの時間を設定できます。

HDDの休止設定

ただし、設定していても休止しないことがあります。バックグラウンドで何かがHDDにアクセスし続けているためです。次の処理が動いていないか確認してください。

  • 写真や動画のインデックス作成
  • Dockerコンテナやアプリの読み書き
  • 他の端末やユーザーからのアクセス
  • ダウンロードアプリの実行
  • M.2 SSDキャッシュからHDDへの書き戻し
  • RAIDのバックグラウンド処理

休止時間を短くしすぎると、HDDが停止と再始動を繰り返し、ファイルを開くまでの待ち時間が増えます。利用頻度に合わせて設定してください。

省電力設定とあわせた調整方法はUGREEN NASの電気代と省電力設定で解説しています。

対策4:ファン音を抑える

通気口にほこりがたまると、冷却効率が下がり、ファンの回転数が上がりやすくなります。清掃するときは、次の手順で行います。

UGREEN NASには、マグネット式の防塵フィルターが搭載されています

まず必ず電源を落とし、全てのケーブルを抜いてください。作業しやすいように本体の背面を手前に向けて設置します。

掃除機は弱モードに設定し、背面の通気口・ファン周りのホコリを外から吸い取ります。メッシュ部分に吸い口を強く押し当てないようにしてください。力が加わると網が変形してしまいます。

次にエアダスターを使います。通気口に対して斜めから短く噴射し、網の隙間に詰まった細かい粉塵を浮かせて出します。吹き出したホコリは再度掃除機で回収してください。

ファンブレード周りは角度を変えながら複数回短噴射を行い、ダクト奥のホコリをしっかり浮かせて清掃します。

最後にマイクロファイバークロスで背面パネルを拭き取ります。落ちにくいホコリは柔らかいブラシで軽く払ってから吸引すると綺麗になります。

メンテナンス時の重要な注意点

液体やアルコール類は絶対に使用しないでください。内部に浸透すると故障・ショートの原因になります。

また、エアダスターを長時間連続噴射しないでください。無電源状態のファンが勢いよく回転し、軸に負担がかかり破損する恐れがあります。必要に応じて指で羽根を軽く押さえ、短く断続的に噴射するのが正しいやり方です。

対策5:部屋を変える

NASの音の感じ方は、本体の仕様だけでなく、部屋の静かさや利用者との距離によって変わります。

設置場所 向いているか 注意点
寝室 音に敏感な場合は避ける 夜間はHDDの回転音やシーク音が目立ちやすい
書斎・ホームオフィス 設置可能 机の上や足元を避け、作業位置から離す
リビング 比較的設置しやすい テレビ台の密閉された収納には入れない
廊下・別室 静音化に有効 室温、換気、LAN配線を確認する
扉付き収納 条件付き 扉を閉めた状態でも十分に排熱できるか確認する

音に敏感で、生活空間に置かざるを得ない場合は、スケジュール電源オフを併用し、就寝時間帯にNASを停止させる方法もあります。ただし、その時間帯は自動バックアップや外出先アクセスが使えなくなる点に注意してください。

NASを防音ボックスや収納へ入れてもよい?

密閉した防音ボックスや、扉を閉めた収納内へNASを入れることは推奨できません。

市販の防音ボックスの多くは密閉を前提としており、常時発熱するNASには適していません。密閉性の高い箱にNASを入れると、排熱が阻害され、内部温度が上昇します。 HDDは高温環境で寿命が縮みます。さらに、ファンは温度上昇を検知して回転数を上げるため、静音化のつもりが、かえってファン音が大きくなることがあります。

囲いによる防音より、設置場所の変更と防振パッドを優先してください。 これらは冷却を犠牲にせず、体感音を下げられます。

収納内へ置く必要がある場合は、次の条件を確認してください。

  • 扉や背面に十分な換気口がある
  • 吸気口と排気口の前に空間がある
  • 熱が上部にこもらない
  • NASとHDDの温度をできる
  • ほこりを清掃できる
  • メンテナンス時に取り出せる

吸音材でNAS全体を包んだり、密閉型の箱へ入れたりする方法は避けてください。

HDDを買い替える・増設する場合の選び方

これからHDDを追加または交換する予定があるなら、静音性も選定基準に入れられます。

一般に、5400rpmクラスのHDDは7200rpmより動作音が小さく、発熱も抑えられます。ただし、同じ回転数でも製品によって騒音値は異なります。購入前に、データシートでアイドル時とシーク時の騒音値(dB)を確認してください。

NAS用HDDの選び方はNAS用HDDの選び方ガイドで解説しています。

なお、すでに使用中のHDDを、静音化のためだけに買い替える必要はありません。多くの場合、設置場所と防振で改善します。

よくある質問

NASを静音化する一番効果的な方法は何ですか?

設置場所の変更です。空洞のある棚や薄い板の上から、安定した厚い設置面へ移すだけで、共鳴による低音が大きく減ります。NASを持ち上げたときに音が小さくなるなら、設置面の共鳴が原因です。次に効果的なのが、脚の下に防振パッドを敷くことです。

NASのブーンという低音はどうすれば消せますか?

多くの場合、NAS本体ではなく設置している家具が共鳴しています。厚みのある安定した設置面に移し、脚の下に防振パッドを敷いてください。壁に密着している場合は、距離を取ることでも改善します。

HDDが休止せず、音が鳴り続けます。

バックグラウンド処理がHDDにアクセスし続けている可能性があります。写真や動画のインデックス作成、Dockerアプリ、他の端末からのアクセス、SSDキャッシュからの書き戻しなどが動いていないか確認してください。実行中の処理はタスク管理画面で確認できます。

ファンを静かなものに交換できますか?

まず、通気口のほこりの除去、周囲の空間確保、設置環境の見直しを試してください。ファンの回転数は温度に応じて変わるため、冷却効率を上げることで音は下がります。

まとめ

ブーンと響く低音には、設置場所の変更や防振パッドが有効です。HDDのシーク音には、実行中のバックアップや解析処理、HDD休止を妨げている常駐アプリを確認します。ファン音には、通気口の清掃、壁との距離、室温、処理負荷の見直しが必要です。

設置環境とUGOS Proの設定を順に見直しても大きなクリック音や擦れる音が続く場合は、静音化よりもデータのバックアップとストレージ状態の確認を優先してください。

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