2025年NASストレージの選び方とは【2025年12月更新】
2025年、NASは高速ネットワーク(2.5GbEや10GbE)やAI機能の普及で、「ただの保存場所」から家庭・小規模オフィスのデータ基盤へ進化しています。転送が速くなり、写真やバックアップの整理も自動化しやすい一方で、選び方を間違えると「思ったより遅い」「容量が足りない」「守れていない」といった失敗も起きがちです。
そこで本記事では、パフォーマンス、信頼性、使いやすさ、将来の拡張性、予算の5つに加えて、検索ユーザーが一番知りたい「結局どれを選ぶべきか?」を用途別・手順付きで整理します。NASの基本用語が曖昧な場合は、先にNAS(ネットワーク接続ストレージ)の基礎も確認しておくと理解がスムーズです。

まずは3分で結論:あなたのNASタイプ診断
以下の質問に沿って考えると、必要なスペックがほぼ決まります。
- 同時に使う人数は?(1人中心/家族複数/チーム)
- 扱うデータは?(写真・書類中心/4K動画・編集素材/監視カメラ録画)
- 外出先アクセスは必須?(たまに/頻繁に)
- 3年後の容量増加は見込む?(少ない/増える)
目安として、写真・書類中心で同時利用が少ないなら2ベイ+RAID1で十分なことが多く、4K動画や家族同時利用、監視録画まで想定するなら4ベイ以上+RAID5/6のほうが長期的に後悔しにくくなります。
用途別:必要スペックの目安
| 用途 | 推奨ベイ数 | ネットワーク | CPU/RAMの目安 | 推奨構成 |
|---|---|---|---|---|
| 写真・書類のバックアップ中心(個人) | 2ベイ | 1GbE〜2.5GbE | Rockchip/4GB | RAID1+世代バックアップ |
| 家族共有(スマホ自動バックアップ+テレビ視聴) | 2〜4ベイ | 2.5GbE | Intel N100/16GB | RAID1/5+ユーザー権限 |
| 4K動画の編集/同時ストリーミング | 4ベイ | 2.5GbE〜10GbE | Intel 8505/64GB | RAID5/6+SSDキャッシュ検討 |
| 小規模ビジネス(共有・履歴・復旧重視) | 4ベイ以上 | 2.5GbE以上 | Intel 8505/64GB | RAID5/6+3-2-1バックアップ |
| 監視カメラ常時録画(書き込みが多い) | 4ベイ以上 | 1GbE以上 | A76+A55/8GB | RAID6検討+専用HDD |
パフォーマンスを評価する:速度は「NAS+周辺環境」で決まる
NASのパフォーマンスは、ネットワーク速度、CPU、RAM、HDD/SSD構成で決まります。ただし重要なのは、NASだけ高性能でも、周辺が揃わないと速度が出ない点です。
ネットワーク速度の目安
理論上の最大転送量は以下の通りですが、実際にはプロトコルのオーバーヘッドやディスク性能で下がります。
| 規格 | 理論値 | 体感の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1GbE | 最大125MB/s | 概ね100MB/s前後 | 一般家庭の基準。Wi-Fiだとさらに変動 |
| 2.5GbE | 最大312.5MB/s | 200MB/s前後も狙える | PC側NICやスイッチ対応が必要 |
| 10GbE | 最大1250MB/s | 用途次第で大幅短縮 | SSD/RAID構成・配線品質・機器が重要 |
「2.5GbE/10GbEを活かす条件」として、PC側も対応NICが必要になり、ルーター/スイッチもマルチギガ対応が前提です。ケーブルは2.5GbEなら環境次第でCat5eでも動作しますが、10GbEを安定させたいなら配線条件も確認しておくと安心です。
たとえば、UGREEN NASync DXP2800 のように2.5GbE対応モデルは、写真・書類だけでなく、家庭内共有の快適さにも効いてきます。
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信頼性を確認する:RAIDは「故障対策」、バックアップは「事故対策」
NASで大切なのは「守れるつもりにならないこと」です。RAIDはHDD故障に強くしますが、誤削除・ランサムウェア・盗難/災害までは守れません。まずRAIDの基本が曖昧ならRAIDとは何かを押さえたうえで、構成を決めましょう。
RAIDの選び方
- RAID1:2台でミラーリング。シンプルに守れるが容量効率は50%
- RAID5:容量効率と冗長性のバランスが良い(3台以上)
- RAID6:2台故障に耐えたい場合の強い選択肢(4台以上)
RAIDの冗長性やリスクの差(「何が守れて何が守れないか」)は、RAID構成ごとの冗長性と容量バランスでも整理しています。
バックアップの結論:3-2-1で“事故”に備える
家庭・小規模オフィスでもおすすめなのが3-2-1ルールです。
- 3:データを3つ持つ(原本+バックアップ2つ)
- 2:異なる媒体に保存(NAS+外付けHDDなど)
- 1:1つは離れた場所(クラウド等)に置く
「NASとクラウド、どちらがいい?」で迷う場合は、NAS vs クラウドストレージ比較も参考になります。
ユーザビリティを重視する:初心者は“運用のしやすさ”が最優先
NASは買って終わりではなく、日常的に使って初めて価値が出ます。初心者ほど「設定のしやすさ」「ユーザー追加」「共有」「復旧の導線」が重要です。
- ユーザー/権限設定が直感的か
- スマホ自動バックアップが迷わずできるか
- トラブル時に復旧手段が用意されているか
UGREENのNASは、初心者の方でも簡単に設定・操作できることと、高スペックなハードウェア構成という特徴から、NASストレージメーカーの中でも特に注目を集めている製品シリーズです。
セキュリティ:外出先アクセスするなら2FAは“ほぼ必須”
外出先からアクセスする場合、パスワードだけでは不十分です。二要素認証(2FA)を有効にして、不正アクセスのリスクを大きく下げましょう。設定手順は二要素認証(2FA)の設定ガイドで確認できます。
拡張性を考慮する:ベイ数は“将来の選択肢”を増やす
長く使う前提なら、データ増加に耐える設計が重要です。2ベイはシンプル運用に向きますが、将来容量が足りなくなったときに「HDD総入れ替え」になりやすいのが難点です。4ベイ以上は、用途が広がりやすく、RAID5/6で容量効率と冗長性のバランスも取りやすくなります。
容量計画は「実効容量」で考える
RAID構成では表示容量と実効容量がズレます。購入前にRAID容量の試算ツールで、構成ごとの実効容量を必ず確認してください。
互換性の確認:対応HDDを先にチェック
NASはストレージとして機能させるためにHDDが必要です。購入前に対応ドライブを確認するなら、互換性リストも参照してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 2.5GbEや10GbEは本当に体感できますか?
A. 体感できますが、PC側NIC・スイッチ/ルーター・ケーブルなど周辺が揃っていることが前提です。さらにHDD構成や同時アクセスで速度は変わります。
Q. RAIDを組めばバックアップはいりませんか?
A. いいえ。RAIDは故障対策であり、誤削除やランサムウェア対策には不十分です。3-2-1を目安にバックアップも併用してください。
Q. 家庭の写真保存なら高性能NASは必要ですか?
A. 写真中心なら中級で十分なことが多いです。ただし家族同時利用や動画が増えるなら、2.5GbEや4ベイ以上の価値が出やすくなります。
Q. 外出先アクセスが不安です
A. 二要素認証(2FA)の有効化、ユーザー権限の最小化、公開範囲の設計が重要です。まずは2FA設定を優先してください。
まとめ:迷ったら「用途」と「守り方」を先に決める
NAS選びは、スペックの高さだけで決めると失敗しやすい分野です。まずは用途(写真中心か、動画編集か、監視用途か)と、守り方(RAID+バックアップ)を決めることで、必要十分な構成に収束します。

